8年目の収納見直し。暮らしとモチベーションの変化を見逃さないで!

おはようございます、鈴木裕子です。


先日、夫から「長傘が出し入れしにくいんだけど」とクレームが入りました。


そういえば、8年前の引越しの時に仕組みを作ってからそのままになっていた階段下収納庫。


収納ケースとの兼ね合いや収納庫の高さの都合上、こーんな奥に収納していたのです。


普段は折りたたみ傘を使っているので、朝から雨の日以外は滅多に使わない長傘でしたが、このところの大雨で出番が増えてはいました。

そして実は私も、自分で選んだ好きな見た目の傘立てであったのに、乾いた長傘をその穴に一発で命中させるのがちょっと面倒だなと感じていたのも事実。

夫も私もプチストレスを抱えてるってことは、これは収納の見直しのサインです!


片づけのプロである私でも正直なところ、収納の仕組みを変えるのは面倒だなあと思ったのですが、実際に見直した結果、階段下収納庫の使い勝手が格段に良くなり、新鮮な気持ちで向き合えるようになったという嬉しい変化がありました。


そこで今回は、どのような手順で階段下収納庫を見直したのかを、ライフオーガナイズのプロセスに沿ってお伝えしたいと思います。



1:片づけのゴールを考える

片づけの実際の作業に入る前に、まずはどんな階段下収納庫にしたいかを考えました。


  • 家族が何に困っているのか
  • 階段下収納をどう使いたいのか
  • どうすればラクになるのか


改めて家族と考えてみたところ、こんな意見が出ましたよ。

<夫> 

  • 傘をすぐに手に取れる手前に置きたい
  • 何がどこにあるのか忘れるし戻しにくい
  • たまに使いたくなる工具をわかりやすくまとめたい
  • 何が置いてあるのか見やすく探しやすいスチールラックに並べたい 


<息子>

  • 引き出しの中にあるレインコートが取り出しにくい
  • 水鉄砲がこの中にあったのを忘れてて今年は使えなかった

 

 <娘>

  • 「古新聞持って来て」と言われても白いボックスの下の段から取り出すのが面倒


 <私>

  • 引き出しが深くて長いので、中に物をたくさん収納してしまい重くて引き出しにくい
  • 古新聞と古紙を白いボックスに入れているが深いケースに入れる必要はないと思っている
  • スチールラックを取り入れるのには賛成だが乱雑に見えるのは避けたい


ざっくりといつも同じ場所に収納して出し入れしていたのですが、使用頻度の低い物はどこにあるのかを忘れやすく、また重たい引き出しや深いケースが使いにくかったことが判明しました。


そこでゴールが決まりました!

『全員の使いやすさを考えて重たい引き出しケースをなくして、代わりにスチールラックを導入し、わかりやすく並べ、ラクに出し入れできる収納庫にする』が今回のオーガナイズのゴールです!



2:全部出して仲間に分ける

いよいよ、実際の作業に入ります!

まずは中に収めていたものを全て出し、徹底して分ける作業を行います。

この行程を行うことで、どんなものをどれだけの数量持っているかを把握することができるんですよ。


同じ用途の物をグループにして分けました。


  • 外で使う物(傘、レインコート、レジャーシート、保冷バッグなど)
  • 掃除、洗濯で使う物(掃除機の備品、雑巾、洗濯バサミの替え、ゴミ袋など)
  • DIYや夫だけが使う物(工具、軍手、殺虫剤、ビニール紐、ストーブの備品など)
  • 紙(新聞、チラシ、雑誌、古紙回収に出すお便りなど)
  • 子どもが使う季節の物(水鉄砲、水風船))
  • 実家に返す物(瓶、タッパー、保冷バッグ)


物を分けるときは、「いる・いらない」や、「好き・好きでない」などで分ける方法もありますが、我が家の階段下の物は必要で時々使う物ばかりなので、グループごとに分けました。


今回グループごとにまとめて気づいたのですが、我が家は掃除機に関するグッズがやけに多い!

ルンバ、マキタ、ミーレ、ブラーバと4種類を使い分けているのもありますが、アタッチメントだけで8種類。このうち付け替えて使っているのは1種のみですが、夫の意向で全部残すことになりました。


このあたりが家族との共有物のオーガナイズの難しさです。


そうそう、全部出した後の収納庫はこのついでに拭き掃除をしっかりと。



3:ざっくり仮置き&収納する

収納庫の内寸を計測しスチールラックを購入しました。そして、所持していた白いケースを使って 物を収めていきます。

注意)
ここで本来のオーガナイズですと、紙袋や空き箱などを使って仮置きをするのですが、今回はスチールラックを導入することが決まっていたので、初めからスチールラックに収めました。
実際にご自宅をオーガナイズする際は、収納スペースの内寸や巾木の厚み、収納する物などをしっかり計測して、収納道具を選んでくださいね!


物の種類や使う人の使い勝手を考えて、収納する場所、収納方法を決めていきます。

よく使うバッグなどは出し入れのしやすい手前や一番上へ。

年に数回しか使わない季節の物やストックは一番下へ。

ここなら、息子がレインコートを取り出しやすいかな。 夫の一番のストレスの傘はここしかないな。 


使う人がラクに継続可能な方法を思いながら配置していきました。


必要な物しか入れてなかったはずなので捨てる物はないだろうなあと思っていましたが、これだけ出ました。


いっときだけ飼っていたザリガニの餌と劣化したガムテープ、不要になったカゴ。


今回、ここまでかかった時間は買い物のための移動時間を除いて、1時間半ほどです。



4:見直し&維持する

一ヶ月ほど、実際の使い勝手を確かめてみたところ、3点気になる箇所があり修正しました。

●どこに何があるか家族がすぐには分からなかった

→細かくラベリングをしました


●IKEAバッグや保冷バッグが深いケースでは出し入れしにくかった

→浅いケースに替えて、引き出さなくても出し入れ可能にしました


●毎日出る古紙がちょっと入れにくかった

→一段上に替えて、屈まなくてもさっと入れられるようにしました 


1回で家族みんなに合う仕組みはなかなか作れません。ちょっとしたストレスが片づけの大きなヒントになります。ストレスを一つ一つ検証して、家族がラクに続けやすい方法を見極めることが大事ですね。

今回のオーガナイズ作業によって、乾いた後の長傘を家族が自分で戻してくれるようになり、何がどこにあるのかを家族みんなが把握し、私は開けて見てストレスなしの収納を作り出すことができました。


いかがでしたでしょうか。

自分に合った方法でしっかり整理収納したつもりでも、生活スタイルや物に対するモチベーションが変わることで使いづらい仕組みになってしまうものです。

「なんだかこの引き出し開けるの面倒くさいなあ」と感じたら、それは見直しのタイミング。

暮らしや家族の変化に合わせて、収納も変化させてみてくださいね!


毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように!


次回は11月14日(木)、【スポンジのオススメは、あえてちょっとダメになりやすいもの】をお届けいたします。

消耗品の代表格、キッチンスポンジ。コストパフォーマンスや買い換えの頻度、使いやすさなど、主婦ならスポンジ選びに一度は頭を悩ませた経験があるのではないでしょうか。

そこで次回ご紹介するのは、「あえてダメになりやすいもの」を選んでいるというスタッフのモノ選び。人それぞれの”快適さの違い”を感じでいただけたらと思います。

お楽しみに!



くらしのよみもの

埼玉で、片づけ・収納を通して、お家を『帰りたくなる最高の場所に』するJUST SPACE。 \くらしのよみもの/では、コラムスタッフが『毎日が快適に、ちょっと素敵な日々に』なる暮らしのアイディアを綴ります。

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