おはようございます。
JUST SPACE代表、國松麻央です。
9月は防災月間。
大きな地震に加え大雨による洪水や土砂崩れなど、最近は居た堪れない自然災害が見舞われています。
関東でも、首都直下地震が30年以内に発生する確率が70%以上なんて言われていますね。
そんな中、まず自分でできることは正しい知識を持つこと。そして、備えること。
でも一体何を、どう備えたらいいんでしょうか?
自己流でやっていたり、防災セットを買ったまま眠らせていたり…なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本日は、ライフオーガナイザーでもあり防災備蓄収納マスタープランナーの三島愛さんに、「暮らしの知識」のひとつとして知っておくべき避難グッズ、特に【防災リュック】について教えていただきました!
その内容を本日と次回、2回に渡ってお伝えしてまいります。
早速ですが、三島さんのお宅では防災グッズはどのように用意されているんですか?
ーーー我が家では家族に一人1つ、こんな防災バッグを用意しているんですよ。
中には、防災リュック・ヘルメット・軍手・ルームシューズをひとまとめにして入れています。
一見、防災グッズが入っているようには見えませんね!
ーーーもちろん緊急時に分かりやすいことも大切ですが、日々の暮らしの中で備える為には、「暮らしの中に溶け込むもの」を選ぶことも大切だと思っています。
部屋に置いておいてもストレスにならないものを選ぶことで、奥にしまいこまず緊急時にもサッと手に取れる仕組みができたらいいなと思っています。
だから、専用のモノではなく、お気に入りのモノや普段使わないリュックを活用すれば十分です。
我が家で用意しているのは、無印良品の『肩の負担を軽くする撥水リュックサック』。
ショルダー部分が工夫されていて、防災グッズが重くても肩に食い込まず使いやすいんです。
デザインもシンプルな上に、撥水効果があるので避難時に雨でも安心です。
防災グッズをまとめているバッグは、実はランドリーバッグなんですよ!
今あるリュックを活用できるのであれば、自宅ですぐに準備を始められそうですね!
合わせて、軍手やルームシューズを入れているのはどうしてですか?
ーーー地震の際はモノが倒れて壊れたり、窓ガラスが割れて床に散乱する恐れがあります。
怪我をしないためにも、頭・手足を守るためにヘルメットと軍手、ルームシューズを用意しているんです。
特にこのルームシューズは、ガラスや釘を踏んでも大丈夫な中敷入り。
かかともついているので、もし玄関で靴を履き替える余裕がない場合でも、そのまま避難することも可能です。
では、この防災リュックはどこに収納するのがいいんでしょうか?
ーーーご家庭それぞれの『もしもの時にすぐに取り出せる場所』に置くことをご提案しています。
「避難する」ことを考え、玄関に置くのもひとつ。でもなかなか、玄関に家族分の防災バッグを収納するスペースがないというご家庭が多いのではないでしょうか。
我が家では、家族がそれぞれの寝室に置いています。
大きな地震の際は、揺れで扉が歪んで逃げられないなんて可能性も。そんな時にも、救助隊を待つ間の食料や水を手にすることができるメリットがあります。
防災リュックは、一人1つなんですね!
ーーーバッグは小さなお子様も含め、一人1つ用意することをお勧めしています!
小さい子にはいらないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いつもとは違う混乱の中では、ふとした時にはぐれてしまうかもしれません。そんな時に備えて、オムツやお菓子、おもちゃ、必要な場合は常備薬などを入れておくと、再会までの間も安心です。
実際には、リュックの中にはどのようなものを用意すればいいのでしょうか?
ーーー防災リュックは、避難所へ行くためのリュック。基本は「ライフラインのない避難所で1日生活するために必要なもの」を用意してください。
でも、だからと言って、たくさん詰め込めばいいというわけではありません。
人々が混乱している中や倒壊した瓦礫の中を避難するということを考えると、女性なら荷物は5キロ程度に収めることをオススメします。
大きく分けると、「食品」「環境を整えるモノ」「トイレグッズ」「衛生用品」の4つのグループに分けて考えると用意がしやすいと思います。
それに加えて、情報収集のためのラジオとヘッドライト、そして「必需品」。
特にラジオとヘッドライトの2つは、すぐに手に取れるようにリュックの外ポケットに入れています。
ラジオは、地域のFM放送が一番詳しい情報を得られます。あらかじめ使い方のチェックをした際に、周波数を設定しておくと安心ですよ!
「必需品」は、財布や鍵やメガネ、スマホなど自分でしか用意ができない、身の回りで普段使っているものがほとんど。忘れずに持っていくためにも、自分に何が必要かメモしたものを防災リュックの中に入れておくと、いざという時にも慌てずに行動することができるのでオススメです。
教えていただいたのはどれも「備える」だけでなく、いざという時に『使える』ということ。
そして、『暮らしの一部』であること。
日用品を揃えるように、自分や家族を守る防災リュックも用意したいですね。
次回は、実際に用意するべきリュックの内容「4つグループ」の全貌をご紹介いいたします!
次回は、9月5日、【ライフラインのない場所で本当に必要なものとは?<防災スペシャルインタビュー②>】をお届けいたします。
次回も引き続き、三島愛さんにお話をお伺いします!
ライフラインのない避難所で過ごすために必要なもの、そしてどんなことに注意して選べばいいのか詳しく教えていただきました。
お楽しみに!
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