ライフラインのない場所で本当に必要なものとは?<防災スペシャルインタビュー②>

おはようございます。

JUST SPACE代表、國松麻央です。


9月は防災月間ですね。

地震や台風、土砂崩れなどの自然災害が多い日本に住む私たち。

正しい知識を持ち、備えることができるように、ライフオーガナイザーでもあり防災備蓄収納マスタープランナーの三島愛さんに「暮らしの知識」のひとつとして知っておくべき【防災リュック】について、教えていただきました。


前回に引き続き、本日は実際に用意するべきリュックの内容「4つのグループ」の全貌について教えていただきます!


前回のお話>>>自分に合った防災リュックとは?<防災スペシャルインタビュー①>



「ライフラインのない避難所で1日過ごすために必要なもの」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか? 

ーーー大きく分けると、トイレグッズ・食品・環境を整えるモノ・衛生用品の4つのグループになります。

一番危惧するべきなのは、トイレ問題。震災発生直後では、仮設トイレの設置もまだ整っていないことも。また、過去の震災の際の避難所でも、トイレが足りないなど問題が多々ありました。

そのために用意しておきたいのは、携帯トイレ。防災セットとして販売されているモノの中にも入っていることが多いですが、2〜3個の場合がほとんど。でも1日のトイレの回数を考えると、一人当たり6〜7個用意しておくと安心です。

この『ぽけっトイレ』は、本当にコンパクトなのに袋、凝固剤に加えて除菌水がセットに!

また、合わせて持っていたいのがアルミポンチョ。防寒などに使えるものですが、トイレの際の目隠しにも便利。我が家ではシートタイプのものよりも、両手が空くポンチョタイプを用意しています!

そのほかにも、除菌シートや使い捨ての手袋をひとセットに『トイレグッズ』としてまとめています。



我慢のできないトイレだからこそ、しっかりと備えておきたいですね!

「食品」では、気をつけるべきことはありますか?

ーーー避難所では、全員が満足できる食料備蓄がないことも考えられます。そんな中でも周りの目を気にせずに口に入れられる様に、あまり匂いのしないもの、サッと口に入れられるものがあると安心ですね。

また、アルファ化米は水で戻すと1時間ほどかかることも。開封すればそのまま食べられるおかゆやパンも手軽でオススメです!

あとは野菜不足が心配なので、サプリメントなども用意しています。お子様がいらっしゃるご家庭は、お菓子を少し入れておくのもいいですね。

これらは防災用と言えど賞味期限があるもの。半年に一度程度を目安に、しっかりと期限管理をしておいてくださいね!



食べものの「匂いに気をつける」というのは、新しい気づきでした!

気になったのは、『環境を整えるモノ』というグループ。どんな環境を整えるものが必要なのでしょうか?

ーーーこのグループは季節によって入れ替えをしています。

冬であれば、カイロやサバイバルシートなどの寒さ対策。今の時期は、暑さ対策でうちわや汗拭きシートなどを用意しています。拭くと肌の表面温度が下げられるビオレの『冷シート』はドラッグストアで見つけて、最近追加しました!

また、避難所は夜も電気が付いていたり、周りの人が気になって眠れないことも。耳栓やアイマスク・エアー枕など「睡眠環境」を整えられるものがあるといいですね。

あとは、埃っぽかったり感染予防のためにも使い捨てスリッパやマスクを入れておくことをお勧めします。

雨カッパも入れておくと、天候に左右されず安心です。



最近のこの暑さの中では、しっかりと暑さ対策をすることも体調管理の一環として大切ですね!

それでは最後のグループ、『衛生用品』をご紹介いただけますか? 

ーーー衛生用品は、「歯磨き」「お風呂」「身だしなみ」「薬」などをまとめています。

歯磨きは、水で口をゆすぐことができないことも考えられるので、歯ブラシの他に歯磨きシートやキシリトールガムも一緒に用意。

お風呂はもちろん入れないので、「ひんやりふくだけシャワー」を用意しています。一枚が30×32センチとかなり大判なので、シャワーの代わりに全身を拭くのにピッタリです。

また、特に女性の場合はヘアブラシとヘアゴムの用意があると安心。お風呂い入れない時は、髪をまとめておけるといいですよね。冬の場合はニット帽などで代用するのもオススメです。 

一緒に入れているゴミ袋は、オムツ用のBOS袋といわれるものを用意しています。臭い対策がされているものなので、数日捨てられない状況でも安心です。



ドラッグストアなどで何気なく目にしていたものが、防災グッズとしても活用できるんですね!

防災リュックもより身近なものとして捉えられる様な気がしました。

さて、前回から引き続き2回に渡ってたくさんご紹介いただきましたが、最後に三島さんから皆様にお伝えしたいことはありますか?

ーーー大事なのは、これらを「もしもの時」にもサッと取り出して使えること。

写真の様に、グループごとに分類をしてきちんとラベリングをして収めることがポイント!

普段使わないものだからこそ、誰が見てもすぐにわかる様にすることが大事なんです。

中身も、こちらを参考にご自身の暮らしに合わせたモノを選んでいただけたらと思います。

またお住まいに地域によっては、洪水や大雨による浸水、地震、火災など、災害によって避難するべき場所が違うこともあります。自治体のホームページなどで確認がきでるので、一度家族で確認をして共有してくださいね。

もしもの時に後悔しない、防災リュックの準備が「暮らしの一部」になってもらえたら嬉しいです。 


「さらに詳しく知りたい!」という方は、10月10日(木)大宮にて防災備蓄講座を、三島さんが開催されるそうです!

「備蓄をする理由」から「本当に必要なモノ(心)・量」を知ることができ、「防災備蓄をするための収納」から「管理していく方法」まで防災備蓄の基礎知識が6時間の講座ですべて学べる内容となっているそう。

詳細は、nazcafeホームページをぜひ参照ください。


三島さん、ありがとうございました!


毎日が快適に、ちょっと素敵な日々になりますように!


次回は9月9日、【実は力強い助っ人食材の乾物。忙しい時こそ乾物を取り入れてみませんか?】をお届けいたします。

健康に良さそうだけど、水で戻したり手間がかかりそうだし、アレンジがしにくそう…

そんなイメージの乾物ですが、実はそうでもないんです!

実は忙しい方こそ手にしてほしい乾物、ズボラさんにもぴったりの商品からアレンジレシピまでご紹介いたします!

お楽しみに!



くらしのよみもの

埼玉で、片づけ・収納を通して、お家を『帰りたくなる最高の場所に』するJUST SPACE。 \くらしのよみもの/では、コラムスタッフが『毎日が快適に、ちょっと素敵な日々に』なる暮らしのアイディアを綴ります。

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